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コーヒーくんの今夜も眠れない

勝てば高揚、負ければ悔恨。眠れぬ毎日。そんな私はコーヒーくん。

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コーヒーくんなりの四間飛車名局集 4五歩早仕掛け その2

 こんばんは
 少し更新さぼってましたが、頑張って名局集まとめていきます。

 今回は4五歩早仕掛けの残り二局について。
 まずは第16期竜王戦第1局 羽生竜王 対 森内九段

 森内先生が散々攻めた後に、徹底的に受けぬいた一局です。
 自分には絶対できない受けの妙技を二つの図面でお示しします。
 見ただけで、名局の気配が感じられます。

hayajikake7.png



 先手の攻めごまが少ないので、受けに回るのは棋理に適っていますが、
 それにしたって自分では怖くて指せません。
 名局は恐怖との闘いなのでしょうか?

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 さて、お次は第63期順位戦C級1組 渡辺竜王 対 千葉五段
 この対局は解説の鈴木大介先生が、
 「四間飛車の勝ち方としては最高傑作」と大絶賛した一局!

 期待しながら並べていき、最後に感動した一局です。
 まずドラマチックなのは、居飛車良しだった定跡に挑戦したこと。
 それが下図。

hayajikake9.png

 さりげなく1筋端歩の交換を入れているのがポイント。
 形よく▲同銀左と取ると、△3六歩~△1三角があるんですね。

 実戦は▲同銀直と取り、振り飛車有利に。
 その終盤戦が下図。

hayajikake10.png

 ここで控室では事件が起きたんではないかと騒がれていたようです。
 なぜなら▲6一金打が利かないから。 (確かめてくださいね) 

 ところが、千葉五段は読み切っていました。
 それがこの一手。

hayajikake11.png

 金を取らせて8八玉に逃げると、有効な攻めが無いんですね。
 危ない変化を渡り歩きながらも、最短の勝利を目指している印象です。
 最高傑作と絶賛されるのも解りますね。

 この対局
 渡辺竜王は昇級が掛かり、千葉五段は降級点が確定している中での一局。
 そんな条件下で新手を出したことも、プロ棋士で高く評価されているようです。

 千葉五段にはモバイル中継のコラムなのでも、才能を感じていました。
 改めて、この棋譜を並べて凄い棋士だなと実感しましたね。


 
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コーヒーくんなりの四間飛車名局集 4五歩早仕掛け

〇4五歩早仕掛け
 狙いは「角交換からの飛車先突破」と今となっては古めかしいもの。
 「四間飛車急戦三羽烏」の一羽で、四間飛車△4三銀に対して用いられます。
 (そんな呼び名はないですが)

 四間飛車名局集には4局収録されていました。
 全て平成の棋譜で、どことなく自分にも経験があるような感覚で並べました。
 では見ていきましょう。

 第64期棋聖戦第2局 羽生棋聖 対 谷川王将 
 振り飛車の駒組みは自然に見えますが、実は△7四歩が工夫。
 ここで▲6三金と上がるのが普通です。

hayajikake1.png

 というのも、この手には米長流と呼ばれる指し手が有力なため。
 実際、この手を見て咎めたくなったと居飛車は仕掛けを敢行しています。

 この対局の凄いところは以下の局面。
 桂馬の両取りが掛かったところです。

hayajikake2.png

 居飛車が良いのかなと思っていましたが、この局面で振り飛車有利。
 仮に▲3二桂成とタダで銀を取っても、△4五飛と走れるのが大きい。
 この大局観はさすがの一言ですね。

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 二局目は第27期新人王戦記念対局 藤井五段 対 羽生名人
 記念対局が名局というのが、何とも清々しいですね。

 仕掛けの場面を見てみると、まず後手番で急戦をしているのが特徴的。
 さらに左桂を跳ねていないのが、時代を感じるところです。

hayajikake3.png

 私が感動したのは下図からの手順。
 いかにも振り飛車の腕の見せ所といったカウンターを狙いたい局面です。

hayajikake4.png

 ▲6三歩 △5一銀 ▲6五桂 △4四銀 ▲5三桂成と進んで下図
 夢のような桂馬の二段跳び。

hayajikake5.png

 同銀と取ると王手飛車が待っているので、それを防ぐ意味で△7六飛ですが
 ▲5二成桂 △同金 ▲6二歩成 △同金 ▲5二歩

hayajikake6.png

 流れるような指し手で一気に捌き切りました。
 後手の指し手は至って自然に映りますが、この中に疑問手があるとのこと。
 正解手に後手の羽生さんも驚愕したとのエピソードがあります。

 その手とは・・・・・・・ぜひ、本書をマイナビ出版からお買い求めください(笑)
 あんまり書き過ぎると、あれなんでね。

 

コーヒーくんなりの四間飛車名局集 棒銀 その2

 前回に引き続き、棒銀の残り二局を見ていきたいと思います。

 四局目は第32期王座戦第1局 中原王座 対 森安八段 戦
 まず序盤の駆け引きが現代調で面白い。
 下図は居飛車が▲3八飛と注文を付けたところ。



 今では阿久津流と言われる飛車寄り。
 ここで振り飛車が△6四歩なら角の覗きが消えるため、▲3七銀から棒銀へ。
 △1二香ならそれを緩手にするため、▲4五歩早仕掛けを狙いに行く方針です。

bougin8.png

 色々な駆け引きがある中、結局は棒銀になるのですが、振り飛車の対応が現代と違います。△7四歩型の角交換が、斬新に映りますね。

 ここから先手は飛車を成り込み、後手は馬を引き付ける展開に。
 後手の受け方が絶品で、棋譜並べをしていた感動した局面が下図。

bougin8-2.png

 歩頭に角を出る△4四角。これで相手の龍が死んでるんですね。
 馬と角筋の利きに、美しさを感じました。
 以下、振り飛車が終始ペースを握り、超が付くほどの慎重さで勝ち切りました。

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 棒銀最後の収録局は第45期王将戦第2局 谷川王将 対 羽生六冠 戦
 唯一の平成対局です。

 戦型は数々の定跡書に書かれている典型的な△4三金型
 (振り飛車は△4五銀を選択)

bougin9.png

 現在では居飛車有利と棋士間で認識されています。
 当時はこれが最先端の課題だったんですね。

 これが名局と言われる所以は恐らく下図からの指し手

bougin10.png

 遊んでいる飛車を取りに行くことで勝ちになると、読み切っている場面です。
 あいにく、私はそんな大局感は持ち合わせていなくてですね、
 正直理解が追いつきません。

 何となく、居飛車の攻めがつんのめっていて単調かなぁと思う程度で、ここからは読みだけの世界なのでしょう。
 プロから言わせると、一直線に読み進めるには楽な局面なんでしょうか!?

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 最後に、鈴木先生はアマチュア向けの棒銀対策として、久保流を紹介しています。

bougin11.png

 24で試したところ、レートを300程落とす、大スランプに陥ったものの
 これをきっかけに勉強してみようと思います。

 大介が悪いわけじゃないからねぇ・・・・

 

コーヒーくんなりの四間飛車名局集 棒銀 その1

〇棒銀
  四間飛車△3二銀型でも△4三銀型でも、関係なく採用できることが大きな利点。
  狙いは、飛車先の突破・角筋を生かした総攻撃・振り飛車の抑え込み。
  いずれかが実現すれば、一気に優勢を確保できる優秀な戦法です。
 
  名局集には五局、集録されていました。
  その殆どが昭和の棋譜でしたが、今でも優秀な戦法であることは間違いありません。
  平成の世となった現在でも、スペシャリストは棒銀で高勝率を挙げています。
 
  今回はまず三局だけ、簡単に紹介します。

  まずは第20期王将戦第4局 中原十段 対 大山王将戦
  括目すべきは後手の陣形。

bougin1.png

 振り飛車の左香の位置は異なるものの、現代で最も有力視されている対応策です。
 現在では1二香が最善と言われていますが、それは▲2二歩と打たれた時に、桂馬の逃げ道を用意しているという意味。実はこの手順で居飛車はきっちりと咎めて、リードを奪っています。

 そこから中盤の捻じりあいが続いた局面が下図。 美濃の急所を突いた桂香の配置。早逃げの好手で居飛車が逃げ切ったようにも見えますが、終盤で放った振り飛車の名手が炸裂。

bougin2.png

 飛車の働きを緩和し、玉を狭める絶妙手です。
 全体的に形勢が細かく揺れ動く、一進一退の攻防が見どころ。
 難解な内容の名局でした。

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 次は第27期棋聖戦第三局 二上九段 対 大山棋聖戦
 クラシカルな棒銀対策が下図。

bougin3.png

 これは棒銀が3五に進出した瞬間に、玉頭を攻めて十字飛車を狙っているんですね。
 実際、執拗に玉頭を狙って捌きのきっかけをつかみ、局面を大きくリードしました。
 下図を見ると、ジワリジワリと成り駒を作り、真綿で首を絞めるような指し手が目に浮かぶようです。 

bougin4.png

 タダで銀を取らせる受けが決め手。
 以下▲5四馬△6四金と進み、丁寧に攻めを遅らせるのが大山流なんですね。
 馬が逃げると玉頭から潰されるのが見えているので、しぶしぶ馬を切る一手。
 強い人はこうやって勝つんですねぇ。。。

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 三局目は第42期棋聖戦第三局 森安八段 対 中原棋聖 戦
 居飛車が囲いに手数を掛けていないため、角の展開が間に合わず、角交換で対応した将棋です。
 
bougin5.png

 後手陣の囲いが薄いことを、的確に咎めたのが次の一手。

bougin6.png

 5筋と6筋が薄いため、▲5五歩は手抜けない。
 この手が入ると一目捌けたなと、素人なりにも感じたものでした。
 鈴木大介八段がこの局面を急所と解説していたのも嬉しかったです。

 ここから先手の森安八段は▲7四角と好手を放ち、リードを広げます。
 終盤は居飛車の攻めを全て面倒をみる、粘っこい指し方。
 「ネット早指しには向かないなぁ」と思いながらも、少し憧れる指し方でした。 

コーヒーくんなりの四間飛車名局集 山田定跡

〇山田定跡
  山田定跡は、四間飛車対居飛車急戦の基本中の基本。
  四間飛車△6四歩型には、▲3五歩~▲4六銀の急戦。
  四間飛車△5四歩型には、端角(新旧バージョンあり)の両面戦法です。

  名局集に掲載されている棋譜は創成期の1局のみ。
  四間飛車△6四歩型の将棋が集録されていました。

山田定跡3
 

 この対局は大山名人の▲8五角がつとに有名。

 山田定跡2

 ここから筋違い角が5八~4七と顔を覗いて、先手が勝勢へと傾きます。
 ドラマはこれで終わらず、後手の好手△5五歩を突き刺します。

 山田定跡4

 後手はとにかく桂馬が欲しい。(△1五桂がめちゃくちゃ厳しい。)
 ここで形勢は逆転するものの、名人の終盤力で持ち直し先手の勝ち。

 この対局が第一局に紹介されているのですが、とにかく変化が多く、理解するのが難しすぎました。並べ終わったときには、これがあと99局も続くのかと、疲れから呆然としたものでしたね。
 「名局」の意味を体で感じた一局でした。
 
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